良縁はいつでも望みますが良縁を結ぶ前には悪縁を切らねばならない!
・・・ということで縁切りといえばここしかない、京都東山の安井金毘羅宮です。

清水寺や八坂神社といった有名な寺社の近くにひっそりとあります。この日はあいにくの曇天だったためどこかどんよりとしていますが、あくまでポジティブな気持ちで悪縁を切ろうと思います!
さて、お参りの作法はどのくらいの悪縁を切りたいかによるかと思いますが・・・、まずは御本殿へお祈りします。

「良縁を結べますように・・・」と、お祈りするだけでよし!ならばここからは観光気分で通り過ぎますが、せっかくなのでガッツリと悪縁を切りましょう。

お賽銭箱へ100円をお納めしたあと「形代」と呼ばれる「身代わりのお札」へ願い事を書きます。

この形代は後々人目につくところへ残していくのでどこかぼやかして書きたくなるのが人情でしょうか・・・。あたりさわりなく、かつ、具体的に願い事を書くという大変難しいミッションをこなしたあとはいよいよここです!

メディアでも度々紹介されているので有名かもしれない「縁切り縁結び碑」です。
これは曇天でも晴天でもかなりの迫力があると思います。日本中の願い事を背負っている(と言っても過言ではない)この碑からは素人の目から見てもなんとも言えないパワーを感じます・・・。

形代を持ってこの碑を表から裏へ、さらに裏から表へくぐってくる、というのが御祈願の作法となります。
簡単でしょう!そう、言葉で書くと、とても簡単なのですが実際を目の当たりにすると
「ここをくぐるの・・・?」
と、いいたくなるような亀裂です。あ、あんなの、子どもしか通れないんじゃないの・・・!?
最早、
「あの亀裂をくぐるくらいのことができるなら、悪縁など自分でなんとかできるのではないか」
と、思えるほどです。
人目のある中、はいつくばってほふく前進で進みますので女性はスカート厳禁です。
ですが、ここにいる方はみんな「悪縁を切りたい」と、思っている仲間です。一人が勇気を出してくぐると次々と続いていきますので、見た目は淡々と、でも気持ちはこれでもか!と、いうくらい念を込めてくぐるのが良いのではないかと思います。
その後、形代をこの碑へ(糊で)貼り付けて、終了。
「やり遂げた!!」感が半端ないです。これだけで悪縁も切れそう。すがすがしい気分でせっかくなのでこの後は祇園をブラブラするのもいいな、と思います。

旅データ
- 参拝時間:24時間(お守り、絵馬などの授与所は9:00~17:30)
- アクセス:京都駅から市営バス(206系統北大路バスターミナル行)に乗車し、「東山安井」で下車、徒歩1分
- URL:http://www.yasui-konpiragu.or.jp/