「苔寺」として有名な京都の西芳寺は臨済宗のお寺です。
苔好きの私としては憧れの聖地。しかし、事前の申し込みが必要で、さらに拝観料3,000円と、ちょっと敷居が高くて、なかなかあと一歩が出なかったのですが、がんばって行ってきました。
見学当日は指定された時間にお寺に到着。

まず住職さんの説法と、般若心経を唱和する時間がありました。続いて“写経”の時間。初めての体験でしたが、だんだんと集中してきて、あっという間に時間が過ぎました。何だか少しココロがすっきりした気がします。
写経が終わると、いよいよ念願の庭園見学!

緑の清々しい空気の中、石畳を進むと美しい苔が一面に広がる庭園が見えてきます。もう、本当に息をのむ美しさ!とても私の文章力では表現できませんが、苔はもちろん、庭そのものもまた美しいと感じました。

ガイドブックによると、庭園は国の特別名勝にも指定されていて、上下二段構えの上段は枯山水、下段は黄金池を中心とした池泉回遊式庭園の2つからなっているそうです。
庭園が造られた当時、苔はなく、江戸時代末期に苔に覆われはじめたと言われているそうです。この苔のある風景を見られるなんて、今の時代に生まれて良かったと思ったりして…。
散策路のすぐわきにも苔の緑色のじゅうたんが広がります。

木の根元には、もこもこと可愛らしい形の苔。

見るからにふわふわして、柔らかそうな苔。庭園内には、120種類もの苔があるそうです。

たしかによく見ると、いろいろな種類の苔が生えていることが分ります。

なんて、つい苔ばっかり撮っていたら、あまり全体の写真を撮れていませんでした…。みなさまも、どうかお気をつけください…。
少し遅めの時間に見学したので、日が傾きはじめていました。苔の上に光が陰影をつくって、それも思わず写真を撮りたくなる景色でした。

私は紅葉の時期に行ったので、赤や黄色の紅葉と、緑の苔のコントラストが見ごたえがありました。

苔そのものは、梅雨の時期がいちばん青々と美しく見えるようです。次回は、梅雨に行けたらいいなあ、と思っています。事前のお申し込みなど少し手間はかかりますが、それ以上の価値がある体験ができました。
旅データ
- 拝観料:3,000円
- アクセス:市バス「苔寺道」、京都バス「苔寺・鈴虫寺」バス停から徒歩2~3分
- URL:http://www.pref.kyoto.jp/isan/saihouji.html