南禅寺・・・の、山門へ登ってきました!!

2階部分に人が映っているのが見えますか? あの部分へあがれるのです!この立派な建築物は、お寺でもなくお堂でもなく、南禅寺へ続く門なんですよ!
どうして、山門の2階部分に上がれるの!?そもそも、どうして、2階建てになっているの!?
そんな疑問を抱きつつ、拝観志納金をお払いします。そのときに、山門から降りてきた若いお嬢さんが「ふくらはぎに力を入れすぎて、痛いわ~!」
と、笑ってられたので、いやいやそんなそこまで気合を入れちゃう?と、思いながら振り向くと、2階へ続く階段がどーん!
てすりに手綱が結び付けられていますし、階段一段ずつにはちゃんと滑り止めが付けられてはいるのですが、正直、身の危険すら感じます・・・。
いろいろなお城の天守閣も登ったつもりですか、まさか京都、南禅寺でここまで傾斜のある階段に出くわすとは・・・。甘く見ていました・・・。反省・・・。
他の方もおられるので、なかなか階下からのショットが難しかったため、ひいふうと登り切ってから振り返ってパチリ。

うーん、でもこれではあの斜度は伝わらないな!!下から見上げる階段はすでに「はしごだよね・・・」と、いう粋です。もちろん女性は、スカート厳禁です!!!ストッキングなども(滑るので)要注意だと思います。
ここまでのぼったら半間ほどの踊り場があって、さらに階段という名のはしごが続きます(ちゃんと板敷ですが)。先ほどよりも急斜度の、けれど先ほどより半分の長さの階段をヨイショヨイショとのぼると、・・・

た、た、た、高い~!!!
じゃなくて、
絶景かな、絶景かな~!!!
さっきまで私がいた地面が、本当に小さく見えます。けれど、もっと遠くのアングルで写真を撮るべきでした・・・。京都の街並みが一望できます。こちらは市役所、二条城方面です。

絶景かな、絶景かな。
もう何度だって口にしますよ!
これは歌舞伎の「楼門五三桐」での石川五右衛門の名セリフとして、有名なフレーズですね。子どもの頃から高いところにのぼったらこのセリフ、と、いうお約束ですが、まさか本場で言える日がくるとは。
でも、実際の山門は石川五右衛門の没後30年以上建ってからの建築だったんですって。あら、意外・・・。この山門は江戸時代に、藤堂高虎が再建したのだそうです。
それ以前から山門としてはあったようなのですが、京都の建築物でよくある「1000年くらい前に作られたものが焼失し、500年くらい前に再建された」と、いうもののようです。
平成の現在からみると、再建された数百年前ですらすでに過去すぎて「歴史あるなあ・・・」と、思うのですが、最初に建てられたのははもっともっと古かったりする。
そして、山門楼上にご本尊はおわしました。少しだけ扉が開いており、ご本尊を拝むことができます。(この「チラ見」システム、私は好きです)
しかし、高いところにおわすなあ・・・。どうしてまたここまで高いところに・・・?お、落ち着きます・・・?