2016年4月にオープンしたばかりの「京都鉄道博物館」。鉄子ではありませんが、景色を楽しみながらゆっくり旅ができる鉄道旅も好きな私。京都に旅行した機会に立ち寄ってみました。
モダンな建築のエントランス。奥には展示車両が見え、テンションがあがります。

入口を入ると、さっそく出会えた“0系新幹線”。子どものころ見ていた新幹線、昔は上野駅が始発だったな…などと懐かしい記憶がよみがえりました。今の流線形もカッコいいですが、この丸いフォルムもやっぱり愛らしいです。

本館に入ると吹き抜けの広い空間にいくつもの車両が並び、子どもたちが、わーっと駆け出していく気持ちがよく分ります。左から500系新幹線、国鉄色に復元された寝台列車クハネ581形、ボンネット型の特急列車クハ481形の車両が展示されています。

この「クハネ」とか「クハ」のカタカナの意味がいつも気になっていたので、この機会に調べてみました。最初の文字は車両の種類、2番目は使い方を表しているそうで、「ク」は運転台付き(制御車)の車両、「ハ」は普通車、「ハネ」はB寝台車を意味しているそうです。
知ってみればなるほど~という感じです。通勤、通学中のヒマな時に乗っている車両を調べてみるとおもしろいかもしれません。
壁面に飾られたヘッドマーク。レトロなデザインがかわいらしいです。博物館内のあちこちにあるセンスの良いディスプレイも見どころでした。

列ができるほどの人気の車掌体験コーナーも。

鉄道ファンのお兄さんたちのプロ顔負けのアナウンスにびっくり!録音しながらアナウンスしていたので、きっと家でまた聞くのでしょうね(笑)
2階にも広い展示スペースがありました。

鉄道に関する映像、文学、音楽を集めたコーナーには、ゆっくり座れるソファーで至福の時間を過ごす人も。全国の人気の駅弁や、食堂車のメニューなど、食いしん坊には嬉しい展示もありました。
再現されたレトロな改札口。そういえば、昔は切符を手で切っていましたね。厚くて固い切符と、カチカチという音が懐かしい…。

新人研修生らしい姿も。確かに、ここには鉄道の歴史から最新の技術まで全部つまっているので、研修にもぴったりです。

最後に屋外展示場に向かいました。きっとここが鉄道博物館いちばんの見どころ。現存する日本最古の扇形車庫に、蒸気機関車が20両も保存・展示されています。

鉄道ファンでなくともその姿には圧倒されます。有名なD51形“デゴイチ”や、北海道の炭鉱の発展に活躍した義経号など、歴史的にも価値の高い車両がいくつも展示されています。
本物の蒸気機関車「スチーム号」がけん引する客車に乗ってみました。約10分の旅ですが、本物の蒸気の匂いと汽笛の音を体験できます。すぐ横の線路を並走する在来線を眺めながらの不思議な鉄道旅でした。

最後は転車台で蒸気機関車が回転する様子や、石炭を取りだす様子も見学できました。

まだまだ紹介しきれない素敵スポットがたくさんあった京都鉄道博物館。子どもはもちろん、大人だからこそ、懐かしく楽しめる出会いもありました。鉄子でなくとも、鉄分をたっぷり補給して、きっと帰りにはお土産を買ってしまうはず!京都訪れた際は、ぜひ足を伸ばしてみてください。
旅データ
- 入館料:1,200円
- アクセス:嵯峨野線「丹波口駅」から徒歩約15分
- URL:http://www.kyotorailwaymuseum.jp/