歴史に興味がある方もそうでない方も、絶対に名前は聞いたことがあるだろう!というくらい有名な安倍晴明がお祀りされている晴明神社へ行ってきました。

ちなみに安倍晴明は平安時代中期の天文学者です。なんでもできる魔法使いくらいのイメージがありますが、このような感じの方のようです。

さて、晴明神社は堀川通沿いにあります。こちらは一の鳥居。

舗装もされていて全体的にとってもきれい・・・。
そして鳥居の額には晴明桔梗といわれる五芒星のマークがあります。通常はお祀りしている神様の名前を掲げることが多いそうですが、晴明神社はこの五芒星が掲げられています。とても珍しいのだそうです。
この一の鳥居の隣には一条戻橋の再現が!!


一条戻橋はこの晴明神社からすぐそばの堀川にかかっています。こちらも近代的な橋になっていますが、実際に渡れますよ!(意識しないとわからないくらい現代風ですが)
晴明神社にあるこの一条戻橋は平成7年まで使われていたものだそうです。
いろいろないわくがあるこの戻橋、「ただの橋」かもしれないですが、私は個人的に大好きなんですよね・・・。堀川一条に来るとつい渡ってしまいます。(´ω`*)
そしてこちらが二の鳥居。

鳥居をくぐると右手にあるのが晴明井です。


井戸・・・なんですが、こちらも井戸というよりは・・・モニュメント?病気平癒のご利益があり、「吉祥の水」として自由に飲むことができるそうです。
水の湧き出るところはその年の恵方を向いています。恵方は毎年、立春の日にその向きを変えるのだそうです。

この日は平成29年の立春前でしたので、平成28年の恵方である南南東を向いています。
左手には授与所などがあり、たくさんの人でにぎわっていました。鳥居の外にも「桔梗庵」という記念品をたくさん取り扱っておられるお店もあり、・・・神社というよりは・・・。
記念撮影用の顔だしパネルなどもあり、・・・神社というよりは・・・・・・。観光地のような・・・。
いえ、安倍晴明は本当に人気があるのだなあと思います。
そして本殿がこちら。

ここまでで十分すぎるほど「目を奪われるもの」があったので、本殿はシンプルだなとすら思えました。おそらく観光客のために境内が舗装されているので、全体的に近代的なイメージがあるのですが、この近代的さがみょうにしっくりくるんですよね・・・。
科学の全く発展していなかったであろう平安の時代に五芒星のような紋を用いたり、天文学から未来のいろいろなことを推測したりする安倍晴明はスーパーヒーローのようで、もしかするとずっと未来、いや違う星から来た人なのかも・・・!とまで思えてしまいます。
だったら、こんな近代的な神社も似合っている気がします。
不思議なものですね。ここ、晴明神社は過去と現在と未来、科学と天文学などいろいろなものが融合された独特の雰囲気があります。
さて、本殿の隣には「厄除桃」があります。古来、桃は厄除けのくだものとされていました。自身の厄をこの桃に撫でつけるといいようですよ!


桃のとなりには御神木があります。とても、とても大きな楠です。


大人が三人くらい手をつないだら一周できるくらいの太さだと思います。木に両手で触れて、大樹の力を感じ取ってください、とのこと。
厄除桃に厄を撫でつけてすっきりした後、大樹のパワーをもらうべく御神木にギューッと抱き着きます!
ああ、確かに気持ちがいいかも!!
本殿の隣には末社のお稲荷さんもありました。

晴明はきつねの子、という説もありますよね。そのため、稲荷信仰と習合されるのだそうです。
・・・と、いわれてもよくわからない・・・。(?_?)
去年は天満宮へお参りし、天神信仰について少しずつ分かってきたので、今年は稲荷信仰を知りたい!!
ここ、晴明神社にはもっとたくさんの「他の神社ではあまり見かけないもの」がありました。日と月の像とか、式神の石像とか・・・。
そもそも晴明桔梗が、見れば見るほど不思議な気分になってくるのです・・・。今ではすっかり見慣れたこの星マーク。はたして平安時代の人々はどんな思いでこの模様を見ていたのだろう・・・?
2月3日には節分星祭という行事があります。節分の日を境に、「陰」から「陽」へ「気」が変わり、その節目の日に穢れ(けばれ)を祓う祭儀なのだそうです。
人形(ひとがた)という人の形を模した紙に息を吹きかけ、自らの穢れを移すのですって。地域の方には親しんだ行事だそうです。一度、行ってみたいなあ・・・。
旅データ
- アクセス:「一条戻橋・晴明神社前」「堀川今出川」バス停から徒歩2分
- URL:https://www.seimeijinja.jp/
